近隣のペンキ塗装や防蟻工事!万が一の「公害申請」!

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※記事内には、商品説明のためにスポンサーリンクが含まれている可能性があります

この記事は2018年3月27日に書いたものです。
情報が古い可能性があります。ご注意ください。

また、現在は状況や考え方が変わっている可能性があります。

特にタバコに関しての考え方については変わっています。「喫煙者非喫煙者に関わらず、タバコの害から逃れてほしい」がベストです。
詳細はタバコハザード対策協会にて。皮肉も交えていますが、タバコが有害と言う現実から目をそむけませんよう。

お久しぶりです!

皆さま、体調はいかがでしょうか???

私は、去年の8月に個人事業主として届けを出し、イラストレーターとして活動をし始めました。

その過程で、人生においても、お仕事においても、化学物質過敏症においても、色々と気付きや学び、自分の本当のリミットを知ることができています。

本格的に書くと長~~~くなるので、今回はご近所さんの様々な工事への対策について、ポイントを絞って記事を書きます!

体調維持&悪化を緩やかにするには、ちょっと過剰じゃないかって対策が必要なんですよね(汗)

ご近所さんのリフォームや工事のダメージ回避!その方法

リフォーム。
新築。
ペンキ塗装。
防蟻工事。
道路工事。

化学物質過敏症は、自宅にいても曝露してしまう機会が多いですね。
今回は、それらから身を守る方法や、万が一のための「公害申請」についてです。

なお、この記事の内容に沿って対策をする場合、あくまでも自己責任で判断し、行ってください

ご存知の通り、化学物質過敏症は千差万別。
100人いたら100通りの症状や対策があるでしょう。

あくまでも、私が行って有効だと思った対策などになります。あくまでも自己責任で判断し、行ってください

「お願いする」スタンスで

体調の変化がかかっているので、どうしても必死さが前面に出てしまうこともあると思います。
ですが最近は、業者さんもシックハウス症候群や化学物質過敏症のことを(軽くでも)ご存知の場合もあります。
「体調が悪化しないようにお願いする」スタンスで話をすれば、業者さんもキチンと話を聞いてくれるはずです。
業者さんにとっては、リスクヘッジのためでもありますからね。

工事の工程を知る

まずはココからです。
業者さんによりますが、「工事のお知らせ」を配って下さる場合もあります。
化学物質過敏症が曝露してしまう距離は「普通の人なら全く気にならない距離」なので、キチンと配布してくださる業者さんでも、ご自宅が配布の範囲に入っていないこともありますよね。
ここは、散歩やゴミ捨ての時に家から出た時に、周囲のお宅に気を配るとか、ご近所さんから情報が入ってくるように人脈を広げておくとか…

化学物質過敏症の程度や、人付き合いの巧みさなどにより色々ですね。

因みに私は、業者さんからのお知らせで知ったこともありますし、業者さんが下見のために屋根に上っていた現場に偶然遭遇し(いや~、ビックリした(笑)、話しかけて知ったこともあります。

担当の業者さんと連絡先を交換し、
「ペンキ塗装や防蟻工事で、体調が悪化してしまうんです。
なので、そういった工事が始まるタイミングを教えていただきたいんですが、構いませんか?」
的な流れで教えてもらいましょう。

化学物質過敏症的にチェックすべきは、

  • 防蟻工事
  • 外壁のペンキ塗装(下塗り、仕上げなど)
  • 門扉や柵のペンキ塗装
  • コーキング
  • 防水工事

辺りです。

「より安全な物」に変更できないか交渉する

ペンキ塗装は必ず溶剤を使用します。油性か水性か、ですね。
また、防蟻工事にも溶剤が使われる場合があります。溶剤を含まないものもあるそうです。

油性か水性かで、ダメージ量や避難期間は、大きく違います。

「油性だと、影響が大きいですし、避難期間も長くなってしまうんです。
可能であれば、油性ではなく水性にしていただきたいんですが、可能でしょうか?」
的な流れでお願いしてみましょう。

もちろん、ダメもとです。
何を使用するかは、業者さんと直接契約している「施主」さん次第です。

業者さんとしては、私たちの要望を施主さんに伝え、了承をもらう形になりますね。

気後れするし、今後の付き合いがあるし…などと、交渉しないのは損でしかないですし、万が一の時に、不利になる可能性もあります。

交渉は必ずしておきましょう。

業者さんと交渉する時は「大丈夫です」「何とかなります」的な言い回しはしないこと

詳しい理由は「公害申請」にて後述しますが、万が一の時にややこしくなります。
業者さんが、水性にするよう施主さんに勧めるけど、保証はできないよ~、大丈夫なの?とか聞かれたり。
施主さんが、どうしても油性を使いたいから~とか伝え聞いたり。

そんな時、今後の付き合いなどを考えて、気を使って
「大丈夫だと思います。こちらも対策するので」とか、
「避難するので全然構いませんよ~」などなど。

「油性を使うの全然OKよ」
「何も問題ありませんよ」

といった「事前了承」と受け取れる言動は避けましょう。

対策のための判断基準をそろえる

  1. 使用される物のSDS(MSDS)をもらう
    ペンキなどの詳しい資料です。
    使用方法、物質名、危険有害性などが書かれています。
    専門的な表現や用語が多いです。
    下調べして、自分にとっての危険性の程度を予測します。
    ペンキは、塗る順番や塗る場所によって、使用するペンキが違うことが多いようです。
    それぞれ全てのSDS(MSDS)をいただけるよう交渉します
  2. 工事期間と、ダメージを受けそうな工事のタイミング
    防蟻工事の日数予定は?
    ペンキ塗装の日数予定は?
    門扉や柵の塗装の日数予定は?
    また、それぞれの開始と終了のタイミングは?

    それぞれのタイミングが重なっていれば、その分避難期間も短くて済みます。

  3. 半減期は?
    油性のペンキの半減期(揮発が落ち着くタイミング)は約1週間です。
    水性は、私の場合は、塗装が終わった翌日でも大丈夫でした。
    半減期が長ければ、避難期間も長く設定します。

避難するか迷った時の判断基準

もうこの時点で、ペンキ塗装の曝露などの経験がないと
「こんなに下調べして、目張りしたり、避難したり…本当にこんなことまでする必要があるんだろうか…?」
と疑問に思うこともあると思います。

面倒ですからね~!
そんな時は「足場を組んでネットを張られた時」に、判断すると良いかもしれません。

私は一度、窓など全て閉まっている状態なのに、足場やネットに染みついたペンキのニオイが自宅に入ってきたことがあります。

逆に、直ぐ近くに近づいても、何も感じなかったこともあります。

それぞれ、違う業者さんで、前者が油性を積極的に使用する業者さん。
後者は、普段から水性も使用する業者さんです。

その業者さんが、普段から使用しているペンキのニオイの疑似体験ですね。

対策方法を知る

体調を極力悪化させないための対策です。
ご自宅と工事現場の距離、使用されるものによって対策を決めます。

  1. 目張りする
    外気を防ぐために目張りをします。
    窓、勝手口。換気扇。
    コンセントやスイッチ類、ブレーカーなども、場合によっては勢いよく外気が吹き込んできます。チェックして塞ぐかどうか判断します。
    使用するのは、賃貸ならアクリル系の接着剤が使用されているマスキングテープと、ビニールの養生シートを使用します。

    私はこれらを利用しています。
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    目張りをする場合、幅は50mm、つまり5センチはあった方がいいです。実際に窓の冊子の辺りを定規などで計ると分かりますが、50mmくらいはないと、しっかりと目張りをすることは難しいです。

    そして20個も!?と思われるかもしれませんが、結構あっという間になくなります。
    部屋数が多い場合は2箱、もしくは3箱くらい予備で買った方がいいかもしれません。
    家具のコードに巻き付けて、揮発予防に使ったり、箱の梱包用のテープ、細かいところのホコリをペタペタ取ったり、使い勝手がいいです。

    アクリル系の接着剤なので、劣化がしにくいため、長い期間保存もできますからね。

    ゴム系の接着剤はニオイも強く、劣化しやすいため後始末が大変ですので、くれぐれもアクリル系の接着剤で!。

    持ち家なら、アルミテープを使用するといいそうです(私は貼ったこはとないので、使用感は分かりません)

    そして、養生シートは
    ポリエチレン製の養生シート 1800mm x100mです。

    2本組と言うのがネックですが、賃貸の場合、壁の揮発臭やキッチンシンク下の封印、クローゼットの封印などで使用することもあります。
    ビニール袋には入らないような大きさの物を包んでマスキングテープで止めれば、封印や、揮発成分の付着予防にも使用できます。

    そしてこれもマスキングテープ同様、劣化することもないので、万が一のための時にストックしておくのもいいと思います。

    同じポリエチレンの養生シートも色々で、養生シート自体のニオイが濃い場合もあるんですよね。
    このポリエチレン製の養生シートは、私にとっては使いやすくてダメージも軽いです。

    養生シートを、窓や換気扇などの大きさより余裕を持った大きさに切り、窓や換気扇を余裕を持って覆った状態で、マスキングテープで貼り付けます。
    マスキングテープは、使う量をケチると、キチンと目張りできずにかえって損をします。
    まず養生シートを固定する感じでテープを1重に貼り、少しずらしながら2重、3重~貼ります。

    ドアを開け閉めしたり、換気扇を稼働させたり…
    つまり、家の気密性の変化が起こっても、ビニールが「パンッ」と張り、多少強めに押しても、ビニールが萎まなければ目張り成功です。
    強風でビニールが張り、テープが剥がれることもあるので、マスキングテープは念入りにチェックしましょう。

    養生シートを使うと、ちゃんと目張りが成功しているかの目安にもなります。

    場合によっては、床下や屋根の換気口なども塞ぎます。
    ただ、塞ぎ過ぎると、今度は湿気によるカビ問題が生じますので、バランスを考えて塞ぎます。
    工事現場から1メートルも離れていないとか、強い油性の物を使用予定の場合に検討します。

    屋根の換気口は窓などの目張りと同じ感じで大丈夫です。

    床下の換気口は、コンクリだったりしてマスキングテープを貼り付けるのは無理です。

    換気口の大きさに切った段ボールなど(ある程度固くて使い捨てできる物)を、ビニールで覆ったものに、エアコンのダクトを塞ぐためのパテを接着剤として使用します。

    パテは臭います。
    素手で作業すると、洗っても手に何かついている感覚が残ります。
    塩化ビニール系の密着するタイプのビニール手袋を使うか(これはこれでダメージ食らうんですが(汗)、ある程度ダメージを覚悟して素手で行うか。

    事情を理解して手伝ってくれる、健康な方に頼むのが一番いいです。

  2. 避難する
    工事期間中は、工事によるダメージよりは軽く済む場所に避難します。
    事情を理解して対応してくれるご実家やご友人のお宅が見つかるのが一番いいですね。
    もしくは、事情を説明し、リネンなど持ち込んでもOKなホテルや旅館を探す方法もあります。

    泊まるところが見つからない場合は、作業中の昼間だけでも避難を推奨します。
    この時も、
    「かくかくしかじかで、この期間利用させていただきたいんです。
    合成洗剤の成分で体調を崩してしまうので、シーツや枕、布団などを持ち込みたいのですが、そういったことは可能でしょうか?」
    といった、「お願いするスタンス」で。

  3. 避難中の食事対策
    食事に含まれる成分にも気をつけなければならない場合、避難中の食事の調達方法も視野に入れて行動します。
    避難先の近くに、食べられる・ダメージが軽い食べ物が調達できるお店がないか?
    無いならオンラインショップで調達しましょう。
    お野菜などの生鮮食品は、即日発送ではない場合もありますし、避難開始期間などを頭に入れて、避難中に食材がない!なんて事態にならないように気をつけましょう。

    それか、避難先に確認して、自宅で調理したものを大量に冷凍し、予め送っておく方法もあります。

    避難による環境の変化でも、ダメージを受けます。
    なるべく、普段と近い食生活ができるようにすると、受けるダメージを軽減できます。

    また、普段は定期購入などを利用している場合、キャンセルや避難先への配送変更を忘れないようにしましょう。

  4. 避難中の生活対策
    普段、避難先で過ごしたり泊まったりしておらず、環境的に化学物質過敏症にダメージを受けるかもしれない場合。

    浄水器、浄水シャワー。
    衣類、下着類、リネン類。
    調理器具、食器、カトラリー類、台所洗剤。
    石けん、洗濯洗剤、シャンプーやリンス、ケア用品。

    可能な範囲で、普段と近い生活用品で過ごせるように、予め避難先に送るか、購入して避難先に発送手続をしておきましょう。

  5. 避難終了のタイミングを決める
    油性などの強いものを使用する場合は、半減期も避難期間に含めます。
    一般的には、油性のペンキの半減期は1週間です。
    可能なら、半減期後、誰か健康な方に換気を頼みましょう。
    どんなに頑張って目張りしても、外気はジワジワ家屋に入る物です。
    半減期が終わったころは、目張りしている分、外気よりも屋内の方が揮発物がこもっている場合もあるそうです。

    水性の場合は、余裕もって3日くらいでしょうか。
    私の場合は、ですが、水性ペンキ塗装後、翌日には帰宅できました。

  6. 避難後の後始末
    避難先へのお礼。
    対応してくださった業者さんへのお礼。
    施主さんへのお礼。
    避難中に使用していたもの、新たに購入したものを、自宅に送るか、それとも避難先に残すかの選択。
    自宅周辺に近づいてみたり、自宅に入ってみて、マスクなどなしでも苦しくなったりしないかの確認。
    目張りを剥がす。
    定期購入などしていて、配送先を避難先に設定していた場合は、自宅に戻す。

    それと、床下や屋根の換気口を塞いでいた場合、剥がすのを忘れないようにしましょう。
    湿気でカビが凄いことになると思います。

ポイントは「距離」と「使用するもの」と「面積」

目張りの程度。
避難期間。
避難のタイミングなど。

判断するポイントは
「工事現場と自宅との距離」
「工事で使用する薬剤や溶剤の種類」
「工事する面積」
です。

工事現場がお隣さんの距離+油性など強いものを使用+外壁など面積が大きい

一番気をつけるべきパターンです。
万全の準備をします。

  1. 目張りをする→ガッチガチに
  2. 避難する→しっかり目
  3. 避難中の食事対策→しっかり目
  4. 避難中の生活対策→しっかり目
  5. 避難終了のタイミング→ガッチガチに
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場が2件以上離れた距離+油性など強いものを使用+外壁など面積が大きい

ある程度万全の準備をします。
ただ、風向きや立地によっては、避難終了のタイミングを長くするか、短くするかなど、変更する必要があると思います。

  1. 目張りをする→しっかり目
  2. 避難する→しっかり目
  3. 避難中の食事対策→しっかり目
  4. 避難中の生活対策→しっかり目
  5. 避難終了のタイミング→ややしっかり目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場がお隣さんの距離+油性など強いものを使用+門扉のみなど面積が小さい

ある程度万全の準備をします。
風向きや立地によっては「2件以上離れた距離+油性など強いものを使用」と同じくらいでいいと思います。

  1. 目張りをする→しっかり目
  2. 避難する→しっかり目
  3. 避難中の食事対策→しっかり目
  4. 避難中の生活対策→しっかり目
  5. 避難終了のタイミング→しっかり目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場が2件以上離れた距離+油性など強いものを使用+門扉のみなど面積が小さい

面積が小さいため、作業期間も短いので、避難期間も短く済みます。
距離も離れているので、半減期もまるまる1週間必要ではないかも知れません。
風向きや立地で判断しましょう。

  1. 目張りをする→ややしっかり目
  2. 避難する→ややしっかり目
  3. 避難中の食事対策→しっかり目
  4. 避難中の生活対策→しっかり目
  5. 避難終了のタイミング→ややしっかり目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場がお隣さんの距離+水性など安全性が軽めのものを使用+外壁など面積が大きい

油性ほどガチガチにする必要はないかもしれませんが、ある程度万全の準備をします。

  1. 目張りをする→しっかり目
  2. 避難する→しっかり目
  3. 避難中の食事対策→しっかり目
  4. 避難中の生活対策→しっかり目
  5. 避難終了のタイミング→少しゆる目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場が2件以上離れた距離+水性など安全性が軽めのものを使用+外壁など面積が大きい

目張りはガチガチにする必要はないかもしれません。
風向きや立地によって判断しましょう。
避難期間、特に半減期は、油性に比べてかなり短く済むはずです。

  1. 目張りをする→ゆる目
  2. 避難する→ゆる目
  3. 避難中の食事対策→ゆる目
  4. 避難中の生活対策→ゆる目
  5. 避難終了のタイミング→かなりゆる目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場がお隣さんの距離+水性など安全性が軽めのものを使用+門扉のみなど面積が小さい

目張りは、換気扇のみなどでもいいかもしれません。
避難期間は、工事期間の昼間のみでもいいと思います。
風向きや立地によって判断しましょう。

  1. 目張りをする→しっかり目
  2. 避難する→しっかり目
  3. 避難中の食事対策→しっかり目
  4. 避難中の生活対策→しっかり目
  5. 避難終了のタイミング→少しゆる目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
工事現場が2件以上離れた距離+水性など安全性が軽めのものを使用+門扉のみなど面積が小さい

目張りは、換気扇のみなどでもいいと思います。風向きや立地によっては必要ないかもしれません。
避難期間は、工事期間の昼間のみでもいいと思います。避難先が見つからない場合は、空気清浄機をガンガンにかけて籠城の方が安心かもしれません。

  1. 目張りをする→ゆる目
  2. 避難する→ゆる目
  3. 避難中の食事対策→ゆる目
  4. 避難中の生活対策→ゆる目
  5. 避難終了のタイミング→かな~~~りゆる目
  6. 避難後の後始末→しっかり目
あくまでも自己責任で判断、行動を

何度も念押しさせていただきますが、この記事の内容に沿って対策をする場合、あくまでも自己責任で判断し、行ってください

ご存知の通り、化学物質過敏症は千差万別。
100人いたら100通りの症状や対策があるでしょう。

あくまでも、私が行って有効だと思った対策などになります。あくまでも自己責任で判断し、行ってください

公害申請について

公害申請」ってご存知ですか?

総務省公害等調整委員会(略称「公調委」(こうちょうい))のホームページ。騒音、大気汚染、悪臭などの公害紛争の迅速・適正な解決のための調停や裁定などの制度、鉱業等に係る土地利用の調整制度についてご案内しています。

近隣などからの曝露による被害に対して、調停や裁定などにより、公害問題解決のための制度です。
ペンキ塗装や防蟻工事だけではなく、体調を崩すレベルの近隣住宅からの受動喫煙でも利用できるそうです。

事前に工事のお知らせを配布してくださる業者さんや、お願いするスタンスで声をかけて交渉するのであれば、どの業者さんも快く対応してくださると思います。

ですが、万が一と言うこともあります。

色々な方がいらっしゃいますし、化学物質過敏症の患者たちも、過敏度は様々ですし。

「万が一の時は公害申請」を、頭に入れておきましょう。

「事前了承した」と受け取れる言動はしちゃダメ!!!

前述した「事前了承した」云々についてです。
私の経験ですが。

近隣のペンキ塗装による対策での業者さんとの交渉で「事前了承と受け取れる言葉」を使いました。
「何とかなります」的な。
まぁ、本当に何とかなるだろうという楽観視してましたし、ごく近いご近所さんだったから、諍いになる可能性を避けたかったからです。

ですが、思った以上に油性ペンキは手ごわかった…

避難中、忘れ物を夫に届けてもらったのですが、頭が「グラッ」となるレベルで成分が付着していたんです。

もちろん、↑の目張りなどは、しっかり行いました。
忘れ物は家の中に普通に置いてあったものです。
外に放置して油性ペンキの揮発成分に直接触れたわけでも、油性ペンキそのものが付着したわけでもありません。

かなり間接的に揮発成分に曝されただけなのに、この高濃度?!
ビックリ。
そして不安になりました。

自宅に戻れるのか?
家だけじゃなく、家具や家電が汚染されて使えなくなっていたら?

「公害申請」の窓口に経緯の詳細を伝え、問い合わせたところ、
「周辺環境のVOC測定が必要になります」
と言われました。

かなりシビアな判断なんだそうです。

「自分の体調を知っている」上で
「業者さんと話してSDS(MSDS)で使用されるものについて知った」上で
「何とかなります的な発言を業者さんとした」

これは「油性ペンキを使用することを事前了承した」と判断されるんです。
つまり「油性ペンキで体調崩しても構わないと思っていた」と判断されるんですね。

それを覆すには、客観的な証拠としてのVOC測定値が必要だと。

VOC測定器は高価です。

レンタルするにしても、測定するのが素人では根拠不十分かも知れません。

プロに委託するのも安くないです。

と言うか…
「戸建て一軒のペンキ塗装の周辺環境の測定を個人が依頼する」場合、どこが受け付けてくれるのか?
幾らで受け付けてくれるのか?
それは客観的証拠として成立するレベルなのか?

自治体や公的機関含めて問い合わせましたが、ハッキリした答えを下さる機関や施設はありませんでした。
たらい回しです。

こうすればいいよと明確なアドバイスができるほどの知識と経験が、どの機関や施設にもないのでしょう。

幸い忘れ物は、避難先に放置していたら5日ほどで揮発し、ダメージも受けないレベルに落ち着きましたし、自宅も半減期後に入念に換気をしてもらったおかげで、屋内も家具家電も汚染はなく、無事に帰宅できました。

私以上に敏感な方は、万が一と言うことがあると思います。

交渉する場合は、言葉選びに気をつけましょうね。

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この記事は2018年3月27日に書いたものです。
情報が古い可能性があります。ご注意ください。 また、現在は状況や考え方が変わっている可能性があります。

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