東日本大震災のタバコ支援で浮き上がった「受動喫煙症の勘違い」

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この記事は2011年6月8日に書いたものです。
情報が古い可能性があります。ご注意ください。

また、現在は状況や考え方が変わっている可能性があります。

特にタバコに関しての考え方については変わっています。「喫煙者非喫煙者に関わらず、タバコの害から逃れてほしい」がベストです。
詳細はタバコハザード対策協会にて。皮肉も交えていますが、タバコが有害と言う現実から目をそむけませんよう。

体調が悪くなるためPCの使用時間が限られるので、Googleアラートを利用しています。

Goggleアラートに引っかかったとある記事。
とあるボランティア団体の代表のインタビュー記事でした。タバコの支援についてのお願いをメールさせていただいた団体でした(念のため、ボランティア団体名を伏せさせていただきます)
その記事には受動喫煙症のことに触れられていて、発見することができました。

発見できて良かった。
内容を読んで、びっくりしたんです。

被災地は狭いコミュニティーだから、お互いのことも良く知っている。
タバコで具合が悪くなる人に、わざわざ煙を吹きかけるような関係ではない。

※念のため、抜粋を要約する形をとらせていただきました。

受動喫煙で苦しむ人なら分かるでしょう。

「そんなことされたら、ヘタしたら呼吸困難で命に関わるよ!?」
「受動喫煙の厄介さは、もっと根深いんだよ~~~!(泣)」

タバコの支援を是とするならば、受動喫煙と受動喫煙症について、患者の声をもっと聞いて理解していただきたいのです。

喫煙者のストレス軽減だけでなく、支援によって喫煙者以外に与え得るストレス軽減にも同じくらいの支援をお願いしたいのです。

勘違いされてる?「受動喫煙」と「受動喫煙症」

「受動喫煙」とは?

タバコの害が気にならない方からすると、どんなものを想像するでしょうか。

「タバコから発生している煙や、吐き出した煙を直接吸うこと」
白むほどタバコの煙が充満している屋内に入ること」

こんなイメージなんじゃないでしょうか。まぁ、間違ってはいないです。それも受動喫煙ですからねぇ。
しかし、受動喫煙とは、煙を吸い込むことだけではありません。タバコのニオイや、空気中に漂っている目に見えないタバコの有害成分に曝されることも含みます。

「一人の路上喫煙者とすれ違う
「屋外の灰皿での喫煙後に、空気中に残っているニオイ
「隣室の一人の蛍族が吸っているニオイが屋内に入ってくる
タバコを吸っている喫煙者との距離が(無風の状態で)半径7メートル以内

すみませんねぇ、これらも受動喫煙なんです。

※「タバコを吸っている喫煙者との距離が(無風の状態で)半径7メートル以内」ですが、以下を参照して書いています。
「屋外における受動喫煙防止に関する日本禁煙学会の見解と提言」
この提言の根拠となる資料(論文:英語)
私がこの提言を信じる根拠は、風の少ない日、路上喫煙者が一人、吸い初めという条件であれば、確かに約7mくらい離れているとタバコの臭いに気づかずに近づいて「ぎゃー」となる時がある、という、自分の経験則と合致するからです。
個人で無風の条件を作ることはできず、私の行動範囲内で室内で自由に喫煙できる場所もありませんので、実際に無風の状態で、きっちり7m測って体感したわけではありません。
もっと具体的な数値や実験内容をお求めでしたら、日本禁煙学会や、論文の著者にお問い合わせください。

「受動喫煙症」とは?

受動喫煙に曝され続け、何らかの症状が出ることです。

個人差や症状の程度(急性、慢性など)も違いがあります。
受動喫煙症の程度については「禁煙スタイル」の「受動喫煙相談」を、受動喫煙が原因で発症する病気については「タバコ病辞典」の「受動喫煙によって起こる病気」をご参照ください。

どの病気も、日常生活に支障があるもの、発症後の人生を左右されるもの、場合によっては取り返しのつかないものであることはご理解いただけるでしょう。

どの程度の受動喫煙で病気になるかは個人差があります。10年後、20年後、30年後。一生無縁で過ごせる可能性もありますが、明日にも発症することだってあります。
発症するまで、そのタイミングは誰にも分かりません。

「受動喫煙症」ってどんなもの?

私は受動喫煙で化学物質過敏症になったので、他の病気についてはあまり詳しく解説できませんが、ガンになればどうなるかは、わざわざ説明する必要がないくらい著名な病気でしょう。

呼吸器の病気になると、たった一人の路上喫煙者とすれ違っただけで、セキが止まらなくなり、話もままならない状態になったります。

化学物質過敏症になると、健康な人が受動喫煙と認識できないレベルであっても症状が出て苦しみます。
特効薬がないため対策をしてもいつ治るか分からない闘病生活が長期間続く患者が大半です。

多くの人が受動喫煙と認識している状態では、このような受動喫煙症の患者はまともな状態でいられません。ヘタをすれば呼吸困難などで命に関わります。

現在の日本で受動喫煙症になると…

今の日本で受動喫煙症になったらどうなるかをご想像ください。

完全禁煙店は増えましたから、喫煙OKの店でない限り、公共性の高い屋内での受動喫煙は減ってきていると思います。
しかし、屋外での受動喫煙は減ってなどいません。

路上喫煙禁止エリアでも路上喫煙者と遭遇します。
遭遇するのは、外出すれば、いつでも、どこでもです。

店舗前や公共施設の出入り口には灰皿が置いてある場合が多い、と言うより置いていない方が珍しく、増えている地域もあるくらいです。
灰皿周りに喫煙者が集まり、まるで煙突状態になります。

そんな路上喫煙者も灰皿も、1人2人、1つや2つではありません。

「わずかなタバコのニオイで具合が悪くなる」のですから、外出する=路上喫煙で体調が悪くなるということです。

また、「わずかなタバコのニオイで具合が悪くなる」というのは、実際に経験しないと分かりにくいようで、周囲の理解が得られず、日常を変える必要に迫られることも少なくありません。

職場に喫煙者が多い場合、また設備の整った喫煙所がない場合、その職場では働けません。業務どころではない症状が出る場合が多いからです。
対応してもらえれば良いのですが、もめたり、辞めるか辞めさせられるかが少なくありません。

隣家や隣室にヘビースモーカーがいれば、締め切っても空気清浄機をフル稼働しても容赦なくタバコの有害物質に曝され続けることになり、我慢するか引っ越すかの選択を迫られます。

親や身を寄せている親戚が喫煙者で、受動喫煙を気にしない人だったら、子供はずっと我慢することになります。

同居人が喫煙者がタバコを吸っている時に同席したら、服や持ち物にニオイが染み付き、帰宅後に体調が悪くなります。

日常生活に大きな支障が生じます。

辛いですよ。

周囲に理解されず、家族にすらワガママや体が弱いからだとしか思われず、症状だけでなく心にも傷を負います。
孤独と病身を抱えて耐えるしかない場合もあります。

大袈裟じゃなく、このような状況に陥っている患者は少なくありません。

この病気は予防、つまりは受動喫煙をゼロに近づけるに限ります。

「受動喫煙症」は誰でも発症する

受動喫煙症はタバコが苦手な人だけが発症するわけではありません

タバコにまつわる個人間の論議から勘違いされる方が少なくないようですが、好き嫌いが発症の分岐点ではありません。老若男女、文字通り誰でも発症する可能性があります。

タバコから発生する成分は有害なのですから当然と言えば当然です。

前述しましたが、どの程度の受動喫煙で病気になるかは個人差があります。
10年後、20年後、30年後…一生無縁で過ごせる可能性もありますが、明日発症することだってあります。
発症するまで、そのタイミングは誰にも分かりません。

他人事ではないのです。

「受動喫煙症」の私が心配していることと配慮して欲しいこと

被災地へのタバコの支援で、受動喫煙症の私は何も、
「屋内で吸っているだろう」
「喫煙者が非喫煙者やタバコが苦手な人に、意識的に、直接煙を吹きかけているだろう」
そんな状況を心配しているわけではないんです。

そんな、明らかにトラブルになるようなバカなことをする人は珍しいでしょう。

この「被災地へタバコの支援をお考えの方へ」にもあるように、
「例え喫煙所が外にあっても、出入口や配給の列に近いことが考えられる。
それでは屋内にニオイが入り込んだり、並んでいる間中ニオイや煙に曝され続ける。
喫煙者が喫煙所のみで吸うという配慮が意味のないものになってしまう」

これを案じているのです。

喫煙所の場所はできるだけ遠くに離す。
最低でも、無風で半径7メートル離す必要があり、風向きや、一度に集まる喫煙者数によってはそれ以上の距離が必要があります

現実的には避難所の状況によっては充分な距離を取るのはムリかも知れません。

でも、喫煙所を離すだけで、受動喫煙症のリスクを低くし、タバコが苦手な人のストレス軽減の効果があるんです。シンプルな配慮ですし、心ある方にはご協力いただけるものと思います。

「顔見知りだから」安心できるのか…?

被災地では確かに、都心のコミュニティーと比べるべくもなく、顔見知りが多く、お互いに配慮がし合える関係が多いのでしょう。

では、顔見知りなら受動喫煙の害はないのか?

長い期間、老若男女が混ざって寝起きを共にするのは初めてのことでしょう。普段と違う側面を見ることになります。

もちろん、配慮し合えている場合もあると思います。
しかし、それでは配慮が足りていると言い切れないのがタバコの問題の厄介さなのです。

日本人の多くは、非喫煙者でもタバコがストレス軽減になっていると思っています。そして、ストレスで喫煙量が増えることは、喫煙者自身が語っています。

非常時に、ストレス軽減とタバコを吸う姿を見て、クサいのが辛くても言い出せない…
顔見知りだからこそ、そんな状況が考えられるのです。
喫煙者の数が多ければ、尚のこと、言い出せずに我慢してしまうこともあります。

自分が良いと思っていることで、人に自分のしていることを注意。
何らかの配慮をして欲しいとのお願い。
その様な場合、喫煙に関しては特にトラブルになることを、タバコが苦手な人は良く知っているのです。

その遠慮が我慢になり、心身のストレスになり、果ては病気に繋がるのです。

タバコが苦手な人は我慢弱いと思われるかも知れませんが、それは違います。
かえって我慢強い人が多いのです。

喫煙トラブルが表面化した時は、喫煙者に注意した時のみならず、タバコが苦手な人の我慢の限界で感情が爆発した時や、病気になった時が多いのです。

支援活動に異を唱えているのではないことをご理解ください

この記事にも書きましたが、認識していただきたいのは、「これ以上苦しむ人を増やさないで欲しい」以上の他意はないことです。

支援に尽力されている方の善意や優しさを疑うものではありませんので、くれぐれもその点をご理解ください。

支援に尽力されている方々の多くは、相手の立場になって活動し、他人の痛みや苦しみを理解し、それらを参考にして同じような犠牲者を出さないよう努力できるのだと思います。

ご理解とご協力がいただけるものと思っております。

実際に活動してないくせに…と思われる方へ

私は実際に現地に赴き活動しているわけではありません。

この様な指摘や発言をする資格はないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、私が実際に活動できないのは病気のためです。
受動喫煙が主な原因となったため、受動喫煙の厄介さと受動喫煙症の苦しみを良く知っています。

理解している人が黙っていたら、理解が深まりません。

私が知っていることが、被災地の受動喫煙に曝されている人の病気の予防になる可能性があるため、僭越ながら発言させていただいています。

症状と原因となる物質の多さと、外出どころか自宅でのPCの使用すら限度があり、活動したくともできない身に免じて、どうかご容赦ください。